委任終了通知書（受任者宛）

本書面は、他者に委任状を交付して委任事務を行う権限を与えた者（委任者）が、その他者（受任者）に与えた権限を終了させ、委任状の効力を消滅させるために使用する書面です。委任状には、委任状の有効期間が記載されている場合があり、このような場合は期間の経過とともに委任は自動的に終了します。しかし、委任事務が早期に完了した場合や、委任者と受任者の関係が悪化した場合など、期間経過前に委任を終了させる必要が生じることがあります。また、委任状に期間を定めなかった場合は、その場合は委任者が受任者に対して委任終了通知をした時に初めて委任が終了します。委任を終了させるまでは、受任者は委任者の代理人として行動でき、受任者が締結した契約の効力は委任者に帰属しますので、委任を終了させたい場合は迅速に受任者に対してその旨の通知書を交付することが重要です。

本書面を交付した後は、受任者は委任者の代理人として委任事務を処理する権限を失います。しかし、それまで受任者は委任者の代理人として行為していたため、取引先などの第三者は、受任者が引き続き代理人であると誤解する恐れがあります。よって、そのような恐れのある第三者が存在する場合は、本書面を作成する際に代理権消滅通知書（第三者宛）も同時に作成してください。そして、本書面を受任者へ交付し、代理権消滅通知（第三者宛）を取引先などの第三者に交付してください。

本書面の使い方

本書面は、委任者が作成し、署名押印した上で、受任者に対して交付します。本書面には、委任者が受任者に交付した委任状を特定するため、委任状の日付と委任事項を記入する必要がありますので、委任状の控えや写し等を手元に準備して本書面を作成してください。本書面には、委任状に基づく委任契約は終了し代理権は消滅する旨が記載され、受任者に対して委任状の原本を委任者に返還するよう指示文言も記載されます。

委任契約終了及び代理権消滅の効力は、本書面が受任者に到達した時に生じます。よって、本書面が受任者に到達した事実及びその日付を証拠に残すことが重要です。そのため、本書面を郵送で送付する場合は配達証明付き内容証明郵便を利用してください。本書面を直接手渡しで交付する場合は、本書面の控えを用意して、受任者から受領の日付と受領を証する署名押印をもらうようにしてください。

適用法

この書面には主に日本の民法の代理・委任に関する規定が適用されます。

テンプレートの変更の仕方

お客様はフォームに記入するだけです。文書はお客様の目の前で記入内容に応じて変化しながら編集されていきます。

最後に、文書をWordとPDF形式で受け取れます。 お客様自身で編集しまた再利用することができます。