介護契約書

介護契約とは何ですか？

介護契約は、高齢・病気・怪我等により介護を必要とする者（要介護者）を、その親族・友人・知人（親族等）が介護するために締結する契約です。

介護契約にはどのような種類がありますか？

介護契約は、要介護者自身が親族や知人に介護を委託するケースと、要介護者を介護すべき者（要介護者の親族など）が親族や知人に自分の代わりに介護を実施するよう委託するケースがあります。前者の契約を介護契約と、後者の契約を介護委託契約と呼んで区別することがあります。

なお、介護事業者に対して介護を委託する場合は、介護契約書ではなく介護サービス契約書を使用してください。

介護契約書は必ず作成しなければなりませんか？

いいえ、口頭の約束でも、介護契約は成立します。特に親族間における介護は、ある程度は親族としての扶養義務や助け合いの範囲として、契約書を作成せずに任意で実施することが多いでしょう。

しかし、任意の助け合いという認識で介護を行うと、介護の負担が大きくなったときに継続が困難になったり、介護をする親族としない親族の間で不公平感が生じたりします。このような問題を解消するためには、契約書を作成して実施すべき介護の範囲・経費の負担・介護報酬の有無などを明確にして、介護を任意の助け合いではなく契約上の義務と位置付けることは有効な手段です。

介護契約書はどのように締結すればよいですか？

介護契約書は、2部プリントアウトして介護を委託する者と受託する者が署名押印して、1部ずつ保管してください。プリントアウトした書面が複数枚にわたる場合は、書面の連続性を示すために各見開きごとに（製本する場合は製本部分に）割印をするようにしてください。

介護契約書は、プリントアウトせずに、電子契約サービスを利用して締結することもできます。

介護契約書には印紙税がかかりますか？

一般的に介護契約は課税文書に該当しませんので、印紙税はかかりません。

介護契約書にはどのような事項を記載すればよいですか？

• 介護形態：介護を、要介護者の自宅で実施するのか（出張介護）、それとも要介護者が介護実施者の自宅に同居して介護を行うのか（引取介護）を明確にする必要があります。
• 介護実施日・時間：訪問介護の場合は、何曜日の何時に訪問するのか、または毎月何時間を目安として訪問介護を行うのかを記載する必要があります。
• 介護内容：介護の内容には、身の回りの世話の他にも、食事介助、入浴介助、清拭などがありますので、どこまでの介護を含むのかを記載する必要があります。
• 報酬：介護を実施する報酬として、要介護者の資産から報酬を支払うか否か、支払う場合はその金額を記載する必要があります。
• 介護費用：介護に要する費用（雑費、食費など）を、誰がどのように負担するかを記載する必要があります。

介護契約にはどのような法律が適用されますか？

介護契約は委任契約の一種ですので民法の委任に関する条項が適用されます。

テンプレートの変更の仕方

お客様はフォームに記入するだけです。文書はお客様の目の前で記入内容に応じて変化しながら編集されていきます。

最後に、文書をWordとPDF形式で受け取れます。 お客様自身で編集しまた再利用することができます。